田中の雑記

趣味の記録帳です。思ったことを徒然に書きます

The Devil Wears Prada プラダを着た悪魔 感想

 ちょばです。表題の通り、プラダを着た悪魔 感想です。

 

 簡単にあらすじを説明する。

 基本的には主人公のアンドレアが、「悪魔」と形容されるミランダという上司の下で働く様を描く。このミランダという人物は、ファッション業界では知らぬひとなしの、"ランウェイ"という雑誌の敏腕編集者である。その高慢とも取れる仕事態度や、それを補って余りある彼女のファッションセンス、仕事への妥協のなさ、完璧を求める仕事ぶり(例えば、自分の期待にそぐわない仕事をする部下は、それまでの関係に関わらず首にする、また、時に無理難題と取れるような課題を与え、部下を試す、など)から、「悪魔」と呼ばれると同時に、「彼女の下で1年間働けば、どんな職場でも成功が約束されている」と評されている。アンドレアはジャーナリスト希望であり、ファッションに興味は全くないが、自身のその後のジャーナリストとしてのキャリアのために、彼女の下で働き始める。

 ファッションに興味はなくとも、仕事の能力が純粋に評価され、秘書として順調に成功を収めていくアンドレア。しかし、プライベートを圧迫するような業務を忠実にこなしていく中で、10年来の友人、恋人とのすれ違いも出てくる。

 ミランダにはどんどん認められ、業界としては成功を収めながらも、自分の本当に求めていることが何なのか気が付いたアンドレアの取った行動は?

 

 以下感想です。この映画、公開は2006年なんですね。今更見たわけなんですがw感想サイトを見てみると、公開された時には働く女性から強い共感を得られてヒットした、というような記載がありました。(余談ですが、面白い映画や小説、漫画など見た後って、感想サイト巡りたくなりませんか??私はなります。)そもそも鑑賞する前はプラダを着た女性(主人公)が過激な恋愛をしながら社交界で成り上がっていく、というような恋愛重視のストーリーを想像していたので、ここまで仕事のバランスについて掘り下げて考えさせられるとは思いませんでした。

 これを見た方はどう思ったのでしょうかね?私は、一言で表すと、、「いいなあ」という感じですかねw えっ!?

 

 

 

 

 以下ネタバレ含みます。あらすじでもぼんやりと触れましたが、主人公は仕事で成功を収めていくにつれて、もともとの人間関係がうまくいかず、長く付き合っていた彼氏とも破局のピンチになってしまいます。この時、口論しながら、一度距離を置いて考えたい、というようなことを言っていたと思うのですが、これは別れたっていうことになるんですかね?そのあと時間をおかずして他の男と一夜を過ごしてしまうわけですが、なんだかんだあり(おい)、男にもミランダにも愛想を尽かし、元の彼氏のもとへ戻る主人公。彼氏もあっさりOKしてしまいます。なんだかなあ、可愛くて、仕事もできて、華やかな世界で少し成功を収めて、少し道を違えても、あっさり許してくれる彼氏もいて、結局その後ジャーナリストにもなれて、、「いいなあ」と。

 まあ率直な感想はそんなところです。

 

 後思ったこととしては、仕事かプライベートか、という問題を、あらためて考えさせられました。主人公は、仕事も頑張って、仕事での成功、華やかな世界で生きていくことと、慎ましい?ながらも堅実に幸せになれる彼氏との道を比較して、後者を選んだわけですが、自分を省みると、同じ選択肢はとってきていないな、と。仕事にとって最善と思われる道を取った結果、遠距離恋愛になって別れたりとかね。

 どうしたらいいんだろうな、と改めて思いながら視聴していました。実は今も人生の転機にちょうどおりまして、岐路と言いますか、、。色んな友達、家族、偶然知り合った人などの話を聞きながら考えているところです。幸いにも(?)今は家族や恋人はおりませんので、場所はある程度自由に選べるかと思いきや、その後結局地元に帰るであろうこと、選ぶ道によって家庭に割ける時間も全く変わってくるだろうことなどを考えると。。転勤先で恋人ができたとしても、また別れることになってしまうかもしれないですね。

 選ぶ道も、毛色が違いすぎて、そもそもどこに進むのが正解なのかもよくわかりません。

 一つの道は、名誉、職人芸、楽しい同僚、しかし圧倒的な多忙さがあり、映画を見たり、ブログを更新したり、小説を書いたり、絵を描いたり、ワインを飲んだりする時間は減るでしょう。また別のファクターとしては、ある程度将来は約束されながら(もちろん自分の努力次第だが)もう1都市住めるという点もある。そしてその都市は私は非常に気に入っております。ある程度強制的に働かせられるので、自学自習と言った努力が苦手な私にもあいそうかな。

 もう一つの道は、時間はある程度自分でコントロール可能、型にはまった以上の道を切り開ける可能性がある。が、劣等感にさいなまれる可能性もあるほか、職人的な一芸を身につけるチャンスを永久に失うことになる。自分の努力次第で様々な道が見える。しかしこれは同時に相当の克己心が要求されるということでもある。

 

 今週のお題:どんな老後を過ごしたい?ここから考えるのも確かに良いですね。今までは目標を立てるときも、定年までしか考えていなかった。アンドレアのように、堅実に幸せな道を選ぶとすれば、着地点の想定をすることは必要不可欠でしょうね。

 うむ。

 絵を描いて、小説を書いて、農業しながらノーベル賞を取りたいですね。ワイン農家もやりたい。願わくば家族が欲しい。両親には安らかに逝ってほしい。

 

 少し見えてきた気がするかな。ありがとうございました。