田中の雑記

趣味の記録帳です。思ったことを徒然に書きます

バチェラージャパンシーズン3 第4話 感想 シーズン1、2の感想も含めて

 バチェラージャパン3、4話の感想です。シーズン1、2も含めてのネタバレを合わせて書いていきますので、未視聴でネタバレを気にされる方は閲覧注意です。というか、バチェラージャパンは結末(誰が選ばれるのか)をドキドキしながら見るのも楽しみの大きな部分を占めていると思いますので、大ファンとしては未視聴の方は読まないことを推奨します。(観てから戻ってきてください!!!!) 

 

 

 

 

 

 まず今回までで脱落された方と、ここまで勝ち残っている女性陣を比較しながら、今回と歴代のバチェラーの方々を検討していきたいと思います。(*非常に主観が入り混じった文章となることが予想されます。でもブログってそういうものですかね??)

 まず勝手な印象としましては、今回のバチェラーはこれまでのお二方よりも結婚に近いように感じられました。どういうことか??早速これまでのバチェラーを振り返っていきましょう。

 初代に関して。よくブログなどで拝見するのが、「結婚するには幼い」と言った意見です。理由としては、彼が残していた女性たちが、①若年層が大半であったこと、②ぶりっ子キャラに騙されていた(実際はどうでしょうか?この辺りも下で考察していきたいと思います。)こと、③SNSでキメ顔の自撮りが多いことなどが挙げられていることが多いように感じました。また、なんとなく全体の印象として、恋愛下手のように見えるといった意見もチラホラ見受けられました。

 もちろん初代「バチェラー」ですから(ところでバチェラーとは本来”独身男性”という意味であり、訳してしまうとおしゃれワードではないですよね。観光客が「筋肉」とか書いたTシャツ着ているのと似た様な感じに見えるのかしら、ただしそれで日本語としてはおしゃれなのですから、カタカナや日本語の奥ゆかしさというか、深遠さというかを感じる次第です)、出身大学は東京大学、ご自分で会社を立ち上げて成功を収め、年収も雇われでは届きえない額に達していると予想され、当然のごとくイケメン、ファッションも素敵、まさに完璧超人と呼ぶにふさわしいスペックです。

  そんな彼がなぜ、恋愛下手と評されてしまうのか。二つの理由を考えてみました。

 

 一つは、彼の女性を選ぶ判断基準に、容姿、学歴といった、二人の時間をいくら楽しく過ごそうとも、女性がどれだけ上手く立ち回ろうとも絶対に越えられない壁があると感じられたことでしょうか。

 容姿に関してはこの番組に選ばれるような女性たちです。ハイヴィジョンではあーだこうだと言えても、実際に見たら文句のつけようのない美女たちなのでしょう。しかし、その中でも、選ばれた女性は、いかにも恋愛経験が乏しい男性が好みそうな、清純派アイドルのような容姿だという評価が多かったように思います。それに加え、学歴や育ちに関してはかなり大きな差異があるその中で、高学歴の女性を選出しており、その方と話すときは終始デレデレしていたとあっては、「初めからもう選ぶ女性は決まっていたのではないか」という視点が生じてしまうのは仕方がないことかと思います。つまり、番組のデート内でいくら頑張ってアピールしようとも、楽しい時間、美しい思い出を作ることに成功したとしても、根本的に絶対条件を満たす女性が一人しかいない以上、選択の余地はなかったのではないか。結果的に番組の中で人間的に優れた面を発揮し、これは残るか?と見えた女性でも、落とされてしまったことが、内面を評価できていないとして、彼の評価を下げることにつながっているのでは?と予想しました。

 また、ここで評の①②に関してですが、ぶりっ子キャラや若い女性を残しがちだったバチェラー。「女を見る目がない」「裏側が見えていない」など好き勝手な言われようでした。新しい視点を加えるとすれば、上の仮説が正しいとすればですが、もう選ぶ女性一人が決まっていたからこそ、他のメンバーは適当に楽しく(言い方は悪いですが)過ごせる方を残していたとも見ることができるかもしれません。つまり、結婚を見据えられる相手は一人しかおらず、他の女性に関してはバチェラー期間内のみのつながりだと初めから切って捨てていた。それならば単純にその場が楽しいとか、容姿が好み、これまで関わったことがないタイプ、といった理由で残していたのか?などと邪推しました。ですからぶりっ子に騙されていたというよりは、どうでもよかったというのが正しいところかなと。

 

 もう一つ彼が恋愛下手に見えてしまう要素として、ただ一人の女性を選ぶ際に、「純粋さ」の様なものを重視している様に見えたこと、つまり、女性らしさの様なものを見せてくれる、駆け引き上手な相手を選んだことが影響しているのではないかと考えました。

 バチェラーという過酷な状況下、いつ落とされるかもわからず精神的に不安定になりがちな中で、積極的に行くのと出過ぎた真似をしてしまうことのバランスをとる難しさは想像を絶します。不安のファクターの一つに、後がないこと、というのは必ず入ってくると思います。年齢的にバチェラーにかなり気合いを入れて、「後がない」という思いで来た女性と、まだ若年で、今回を良い糧にして、また次回、ということが可能な女性では、後者が気持ちの面では一種のアドバンテージがあることは想像に難くないでしょう。転じて、後がなく、”重そうな”女性と、なんとなく楽しそうで、余裕があるように見える女性のいずれかを選ぶ場面で、不安から不安定な面を表出した場面が多い女性を切る決断をするバチェラーに、女性(というか人間)の弱さも受け止める人間的な器の大きさを感じられず、恋愛経験の乏しさと感じられた方も多かったのではないでしょうか。

 

 この点二代目バチェラーは見事でした。一貫して、「愛」という言葉を強調しておられましたが、確かにいうとおり、可愛らしいけれども将来像が明確でない、合致しない女性に関しては早い段階でお別れを告げていました。最初の導入は好みかどうかであったとしても、次の段階では女性の考えていることを引き出し、あまり考えておらず、恋愛的な駆け引きに目がいっていることが浮き彫りになる女性は、しっかり切っていっていました。そこが初代に比較して恋愛慣れしているという評価につながっていたと思います。

 しかしそんな二代目も破局してしまいました。それはなぜか。私はシリーズ大変楽しく拝見し、週ごとに感想ブログを読み漁るほどにどっぷり浸かっていましたが、シリーズ通じて二代目に表現しづらい違和感のようなものを感じておりました。それは言語化しづらいのですが、おそらく、あえて言うとすれば、二代目自身、あまり女性を心から信じて身をまかせるつもりがないように見えたことです。なんとなく全体的にノリが軽い、軽いとは言わないまでも、実際選んでみてダメだったら別れればいいっか、という感覚で取り組んでいる感じがしました。(相手の両親にお会いして、自分の両親にも紹介する以上、私の感覚としてはあまりそぐわないですが、まあそもそも相手の両親に付き合ってもいない段階で会うのも特殊な話ですから、実際にこのバチェラーという状況ならば、そう考えるのが正常かもしれませんね。)とにかく、最後に女性を選んだ際も、私はすごく驚いて、その時には「今までモテてきた男性は本当に結婚を考えた際にはこっちを選ぶんだ」と思いましたが、今になって結果が出揃ってから考えると、上記のように感じたわけです。

 これは破局後のお二方のブログを拝読してより強く思いました。印象的だったのが、女性側の、「少なくとも私は、ビジネスの為に、彼はもちろん、自分の人生を、自分の家族を犠牲にするようなことは絶対にしません。」という一文でした。女性側からすれば、バチェラー側にビジネスライクな部分を少し感じていたのではないでしょうか。それを払拭するように、相手を信じたいようないじらしさを感じると同時に、嫌な言い方をすれば、夢見がちな部分が垣間見えたようにも感じましたが、それはここでは割愛します。

 二代目はきっと、モテすぎて、女性のいいところはたくさん見てきていると思いますが、女性の嫌なところもたくさん見てきている。このままでは結婚し、生涯を共に過ごす相手としては女性を信じられない。遊んでいてもモテるし、仕事も充実しているが、独身のままズルズル行くのもなんだし、状況を変えるためにも、「愛」というテーマを前面に押し出して、自分も半ば無理やり信じるようにして、出演していた。

 しかし、当の本人が答えを見出せず、今の状況にも心地よさを感じている以上、破局は時間の問題だったのかもしれません。

 

 

 ということで長くなりましたが、以上を踏まえてどうして第3代が結婚に近いと感じたか。端的に申し上げて、上記の二人の弱点を、三代目は持ち合わせていないように感じました。

 つまり、初代と違って恋愛経験も豊富だろうし(初代ももちろん常人と比べればはるかに豊富だと思いますよ。あくまでバチェラーという完璧超人を求められる男たちの、とてつもない高いハードルで比較しての話です)、二代目と違って結婚に対して自分の答えを持っているように感じました。

 初代は非常に真面目で、恋愛も常に結婚を心のどこかで意識するからこそ、恋愛と結婚を分けて割り切ることができずにいたのではないでしょうか。結果たくさんの恋愛の機会で二の足を踏んでしまい、他の二人に比較すると経験が少ない。二代目はその点は問題ありませんが、言うなれば恋愛をゲームとして捉えてしまっているような。どうしても、チャラ男というか、東京のモテ男という印象が拭えない。もっともそれが彼の女性慣れだったり、懐の大きさにつながっているのは間違いないのでしょう。

 

 女性慣れ、恋愛慣れという点においては語る余地もなさそうで、実際に見ていただければ早いとは思いますが、それを端的に表しているのが、彼のカクテルパーティでの態度だと思います。女性の要求を突っぱねるわけではないですが、話す順番を決めて対応していて、女性にねだられても絶対に変更しない。自分のやり方を貫いています。バランスが難しいと思いますが、暴君にもならず優男にもならず、実にかっこいい。あと、自分が何かをしてもらって、良いと思っている相手には、みんながいる前でも露骨に返報することですね。これも優男にはできない。

 書いてて思いましたが、一歩間違えればヒトラー的な人心掌握術にも思えてきました。これもここでは割愛します。

 

 もう一点、結婚に対する考え方についてです。

 最初のカクテルパーティで、指輪を持参していたことから読み取れるかなと。普通だったら突拍子もないことですよ。初対面でデートした相手に、結婚指輪を見せるわけですから。しかし、彼なりにバチェラー1、2を見て、そしてそれぞれが破局している事実などを鑑みて、指輪を持ってくるという結論になったのでしょう。

 他にもあります。やはり指輪でいうと、4話で結婚指輪にたとえて自作の指輪をプレゼントされるシーン。これは並の男で並の覚悟だったら引いてしまうと思います。それを受け止め、さらに4回のキスで返す三代目。彼の覚悟と、器の大きさが見て取れました。

 

  そんな感じで個人的には期待大のシーズン3。バチェラー感想らしく選ばれる女性の予想をして締めたいと思います。

 やはり大方の予想と違わず、ぶどう娘は強いと思っています。しかし、今回のエピソードはマイナスだったかなと。ヤキモチを焼かれるのも場合によっては嬉しいですが、このフェイズでキスをせがむのは少し早かったのではないでしょうか。証拠にいままでローズセレモニーでずっと一番に呼ばれていた名前が、一番ではなくなっております。

 反対に今回一番に躍り出たのがモデル姉御。彼女はスタイル抜群で、性格的にもバチェラー好みの強そうな女性、今後、(本人曰く)実は弱いという内面をさらけ出した際に、バチェラーがどう反応するかですね。

 他は(おい)、エロいシングルマザー、沈黙恐怖症DJ、お嬢、ママさん、エンゲージリングさんの合計7人ですか。

 こういってはなんですが、やはりシングルマザーは落ちてしまうのではないでしょうか。。DJも次あたりよっぽど何かを見せない限り厳しい。ママさんは強いですね。最初はここまでの実力者とは思いませんでした。エンゲージリングさんは可愛いし良い子だと思いますが、やはり本当の意味での崖っぷちさが足りない。初代ならありえたかもしれませんが、どこかで脱落するでしょう。お嬢はなんだかんだ生き残るのでは?性格よりも、スタイルよりも、越えられない育ちの壁があると思います。

 

 総合して、次脱落→DJ  

 

 その次は、うーーん。難しい。もう落とす人いないですね。あとはどこまでバチェラーが玉の輿にのりたいか。乗りたければ優勝はお嬢、そうじゃなければ最終3人は、ぶどう、ママさん、モデルと予想します。(無難かよ。。)

 もし玉の輿なら優勝はお嬢です。笑 というかそうあってほしい。笑 今回のバチェラーならモデルを選ぶ可能性もあるかと思いましたが、早々に通訳の方が消えているので、同様の理由で消えそうですかね。そうなると今回のぶどうの捉えられ方次第ですかね。ホステスの社会的地位がよくわかりませんが、もしそのあたり気にしないのなら人としてはありそう。(結構したたかそうだしね。そう言った点も合わせてです)

 無難に予想するならぶどう、三代目の器への期待を込めてモデル、ママさん、個人的趣味でお嬢、大穴予想としては誰も選ばない、といったところでしょう。

 

 

 

 

 

 僕はシングルマザーが好きです!!!!!!!!

 

  どうもありがとうございました。

The Devil Wears Prada プラダを着た悪魔 感想

 ちょばです。表題の通り、プラダを着た悪魔 感想です。

 

 簡単にあらすじを説明する。

 基本的には主人公のアンドレアが、「悪魔」と形容されるミランダという上司の下で働く様を描く。このミランダという人物は、ファッション業界では知らぬひとなしの、"ランウェイ"という雑誌の敏腕編集者である。その高慢とも取れる仕事態度や、それを補って余りある彼女のファッションセンス、仕事への妥協のなさ、完璧を求める仕事ぶり(例えば、自分の期待にそぐわない仕事をする部下は、それまでの関係に関わらず首にする、また、時に無理難題と取れるような課題を与え、部下を試す、など)から、「悪魔」と呼ばれると同時に、「彼女の下で1年間働けば、どんな職場でも成功が約束されている」と評されている。アンドレアはジャーナリスト希望であり、ファッションに興味は全くないが、自身のその後のジャーナリストとしてのキャリアのために、彼女の下で働き始める。

 ファッションに興味はなくとも、仕事の能力が純粋に評価され、秘書として順調に成功を収めていくアンドレア。しかし、プライベートを圧迫するような業務を忠実にこなしていく中で、10年来の友人、恋人とのすれ違いも出てくる。

 ミランダにはどんどん認められ、業界としては成功を収めながらも、自分の本当に求めていることが何なのか気が付いたアンドレアの取った行動は?

 

 以下感想です。この映画、公開は2006年なんですね。今更見たわけなんですがw感想サイトを見てみると、公開された時には働く女性から強い共感を得られてヒットした、というような記載がありました。(余談ですが、面白い映画や小説、漫画など見た後って、感想サイト巡りたくなりませんか??私はなります。)そもそも鑑賞する前はプラダを着た女性(主人公)が過激な恋愛をしながら社交界で成り上がっていく、というような恋愛重視のストーリーを想像していたので、ここまで仕事のバランスについて掘り下げて考えさせられるとは思いませんでした。

 これを見た方はどう思ったのでしょうかね?私は、一言で表すと、、「いいなあ」という感じですかねw えっ!?

 

 

 

 

 以下ネタバレ含みます。あらすじでもぼんやりと触れましたが、主人公は仕事で成功を収めていくにつれて、もともとの人間関係がうまくいかず、長く付き合っていた彼氏とも破局のピンチになってしまいます。この時、口論しながら、一度距離を置いて考えたい、というようなことを言っていたと思うのですが、これは別れたっていうことになるんですかね?そのあと時間をおかずして他の男と一夜を過ごしてしまうわけですが、なんだかんだあり(おい)、男にもミランダにも愛想を尽かし、元の彼氏のもとへ戻る主人公。彼氏もあっさりOKしてしまいます。なんだかなあ、可愛くて、仕事もできて、華やかな世界で少し成功を収めて、少し道を違えても、あっさり許してくれる彼氏もいて、結局その後ジャーナリストにもなれて、、「いいなあ」と。

 まあ率直な感想はそんなところです。

 

 後思ったこととしては、仕事かプライベートか、という問題を、あらためて考えさせられました。主人公は、仕事も頑張って、仕事での成功、華やかな世界で生きていくことと、慎ましい?ながらも堅実に幸せになれる彼氏との道を比較して、後者を選んだわけですが、自分を省みると、同じ選択肢はとってきていないな、と。仕事にとって最善と思われる道を取った結果、遠距離恋愛になって別れたりとかね。

 どうしたらいいんだろうな、と改めて思いながら視聴していました。実は今も人生の転機にちょうどおりまして、岐路と言いますか、、。色んな友達、家族、偶然知り合った人などの話を聞きながら考えているところです。幸いにも(?)今は家族や恋人はおりませんので、場所はある程度自由に選べるかと思いきや、その後結局地元に帰るであろうこと、選ぶ道によって家庭に割ける時間も全く変わってくるだろうことなどを考えると。。転勤先で恋人ができたとしても、また別れることになってしまうかもしれないですね。

 選ぶ道も、毛色が違いすぎて、そもそもどこに進むのが正解なのかもよくわかりません。

 一つの道は、名誉、職人芸、楽しい同僚、しかし圧倒的な多忙さがあり、映画を見たり、ブログを更新したり、小説を書いたり、絵を描いたり、ワインを飲んだりする時間は減るでしょう。また別のファクターとしては、ある程度将来は約束されながら(もちろん自分の努力次第だが)もう1都市住めるという点もある。そしてその都市は私は非常に気に入っております。ある程度強制的に働かせられるので、自学自習と言った努力が苦手な私にもあいそうかな。

 もう一つの道は、時間はある程度自分でコントロール可能、型にはまった以上の道を切り開ける可能性がある。が、劣等感にさいなまれる可能性もあるほか、職人的な一芸を身につけるチャンスを永久に失うことになる。自分の努力次第で様々な道が見える。しかしこれは同時に相当の克己心が要求されるということでもある。

 

 今週のお題:どんな老後を過ごしたい?ここから考えるのも確かに良いですね。今までは目標を立てるときも、定年までしか考えていなかった。アンドレアのように、堅実に幸せな道を選ぶとすれば、着地点の想定をすることは必要不可欠でしょうね。

 うむ。

 絵を描いて、小説を書いて、農業しながらノーベル賞を取りたいですね。ワイン農家もやりたい。願わくば家族が欲しい。両親には安らかに逝ってほしい。

 

 少し見えてきた気がするかな。ありがとうございました。

タルト・タタンの夢

こんばんは。

今日は、昨日も飲んだBodega Cien y Cerroを引き続き飲みました。

カベルネ特有の絵の具のようなニュアンスが強く感じられました。また、少し置くとヘタレてきてしまったようで残念でしたが、最後まで残るチェリーのような果実香を楽しむことができました。

アロマの中にも、消えるまでの時間が長いものと短いものとあるんですかねえ。ほんの小一時間で全く異なった味わいを見せてくれるのがワインの面白さでもあります。

 

さて、表題についてですが、本日は、タルト・タタンの夢という小説、近藤史恵さんという方の作品を読みました。実は、初めて手に取った作者さんでした。

 

 

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
 

 

こちら、とあるレストランに来る客と、その間に起こる不思議な出来事を、フレンチシェフらしい視点から解き明かしていくというものです。設定を聞くと、近頃増えている(と感じますが、皆さんどうでしょう?)食×ミステリーといった作品と大同小異、差別化ができているのかな?と思いましたが、これがじわじわと面白い。

そもそもこの本は友人を待っている間に立ち寄った本屋でたまたま手に取ったものなのですが、引き込まれるものを感じて購入し、そのまま本棚の肥やしになっていたものですw

二ヶ月ほど置き、ちょうど読み頃だったのか、ふと手に取って読んだところ、ページをめくる手が止まりませんでしたw文字数は少なめですが、250ページほどある作品にも関わらず、一度に読みきってしまいましたねえ。

さて、『フレンチシェフらしい視点から謎をとくってなんだよ!全然意味わかんねえよ!』という方もいらっしゃるかと思いますが、それは読んでいただければわかるかと思います。(おい)

 

今回は内容の紹介というよりも、私がこの作品のどういったところを面白いと感じたかを紹介させていただきます。

 

ミステリ、というと、一言で言えば、"なんだか救いのないイメージ"が私の中にはありました。

もちろん、謎を解いていく過程にあるカタルシス、真相が明らかになっていくそこに至るまでのどんでん返し、またその中でのジェットコースターのようなドキドキは、他ではなかなか味わえないものがあると思います。(子供の頃の、いたずらをして、それがバレるかどうかの気持ち、それにどこか似ていると感じるのですが、いかがでしょうか。)また真相が明らかになった時の開放感、呼吸を忘れるような緊張から解放されたあの気持ちはなかなか味わえませんし、これらは私も大好きです。そこに絵本を読んだ時に感じるような、家族の団欒のような、人間の優しさ、温かさを求めるのはまた違うということです。

しかし、(もちろんどちらが優れている、とかそういう話ではございません)この作品には、まさにそういう種類の人間模様が描かれています。そこにあったのは人と人との関わりを楽しむ気持ちであり、根底にあるのは人間への尊敬であり、信頼であり、愛情でした。

 

『君にとって、北斗なつみは、その一皿みたいなものだろう。食べると、幸せになれて、夢が見られる。それがとても、大事なものだということはわかる』

『でも、串本さんにとっては、彼女の人生はアイスクリームやケーキじゃない。もっと欠くことのできないものだ。だから、彼女には選ぶ権利があるんだ。きみは、ほかにも幸せになれるもの、夢を見られるものを探すことができるんだから』

タルト・タタンの夢 より

 

私が特に素晴らしいと感じたのはこの文章です。もちろん前後の文脈あってのものですし、そこは是非ご自分で読んでいただきたいのですが、この文章からだけでも、作者がこの作品を通じて何を伝えたいのか、それがわかるセリフだと思います。人間讃歌を、フレンチに絡めて表現しきっています。

ビストロ+ミステリという煽りに騙され(!)、東野圭吾さんのような、どんでん返しに次ぐどんでん返し、そんな大仰なミステリを想像して手に取った私には、これは小さな驚きであり喜びでした。(東野圭吾さんはまた違うジャンルで大好きなのですが)

日頃の人間関係に疲れた方にも、また単純に面白い小説が読みたい方にもお勧めできる本です。

ワインと自己紹介

こんにちは。"ちょば"と申します。昨日飲んだワインを紹介します。

Bodega Cien y Cerro Cavernet Sauvignon 2015

f:id:marutyoba:20170319161408j:plainチリの、Cien y Cerro(シエン・イ・セロと読むようです)という生産者のカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインですね。

先日試飲会に参加した際の頂きものです。私は冷やし気味でいただきました。

 

キャップはニューワールドのワインらしくスクリューキャップです。早速グラスに注いで光に透かすと、、色は非常に濃い赤色で、いわゆるガーネット色というやつですね。非常に綺麗です。匂いは、おお〜、、赤や黒の果実の匂いが飛び込んできますね。味わいはこれに加え、スパイシーさやコーヒーのニュアンスも感じられます。

 

 実はこちら、飲む前に某ワインアプリでスキャンしてみたところ、あまり評価は高くなく、正直期待感も薄れていたのですが…w なかなかどうしてアロマも豊富で、嬉しい気持ちになるワインでした。すごく得した気分でしたねw

流石ワイン専門の業者さんは違いますね。低価格(1000円いかないくらい)のようですが、チリのカベルネらしさが味わえる、コストパフォーマンスに非常に優れた一本だと思います。

どうやら色々なレストランでも採用されているようですね。

 

 

さてこのブログでは、こんな感じでワインなど、自分の好きなことを発信していけきます。私はテニス、料理、漫画などが好きですので、時間の許す限り、楽しく更新していければと思っております。

それでは、またお会いしましょう。